国際航空運送協会(IATA)は6月20日、2022年の航空業界の純損失額が97億ドル(約1兆3100億円)に達するという予測を明らかにした。
昨21年10月発表の116億ドルの損失予想から19億ドル上方修正したもので、20年の損失1377億ドル、21年の損失421億ドルから大幅な改善となる。世界の航空会社は、人件費と燃油価格の上昇にもかかわらず、効率化と利回り向上で損失幅を縮小できる見込み。
IATAのWillie Walsh事務総長は「燃油料などのコスト面や、一部主要市場における規制の長期化など、いくつかの課題があるが、楽観視できる時期だ」とコメントしている。
貨物市場については、業界収入のうちの1910億ドルを占めると予想。昨21年の2040億ドルからわずかに減少するが、2019年の1000億ドルの2倍に達すると見込まれる。
ことしの総貨物量も6800万トン超に達し、過去最高を更新すると予想している。
また、貨物市場へのロシアのウクライナ侵攻の影響については、「世界の貨物輸送の1%弱が、ロシアとウクライナを起点または通過している。より大きな影響を受けるのは、ロシアとウクライナがリードする重量貨物分野で、キャパシティの損失を補うことは困難」としている。