国際航空運送協会(IATA)は7月13日、今冬でEUの空港発着枠ルール(U/Lルール)を、パンデミック前に戻すことは、旅客に混乱をもたらす危険性があると懸念を表明した。
U/Lルールは、IATAが定める国際的な発着調整ルール(Worldwide Slot Guideline)に基づき、混雑空港における発着枠の有効活用のため、航空会社の責めによらない不可抗力によりやむを得ず欠航した場合を除き、発着枠の使用率が80%を切る場合に翌年の同時期同時間帯における発着枠の優先配分権を得られなくなるというもの。現在はコロナ下で、64%に引き下げられている。
今回のIATAの発表は、欧州委員会が7月12日に、U/Lルールの適用を10月30日から再開する方針を提案したことに伴うもの。
IATAではいくつかの主要空港が回復する航空需要に対応できないことと、航空管制の問題で遅延が増加していて、U/Lルール復活は時期尚早だとしている。
IATAのWillie Walsh事務総長は「今夏、スロット使用比率64%でも混乱が発生した空港がある。これらの空港が10月末までに、通常のスロット使用率(80%)に戻すには、まだ準備が整っていないと危惧される」とコメントしている。