伊藤忠商事と米国ベンチャー企業のRaven SR Inc.(Raven社)は1月17日、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の2社とSAF(持続可能な航空燃料)の供給について覚書(MOU)を締結したと発表した。
Raven社は、植物系廃棄物/都市ごみ/都市ごみの発酵により発生するメタンガス/有機廃棄物から水素やSAF等のクリーン燃料を製造する技術を持ち、2024年初頭から水素製造プラントの商業運転を開始する予定。
また、2025年には米カリフォルニア州内でのSAF生産を目指していて、2034年までには欧米で年間20万トン規模の生産を行う予定。SAFを幅広いネットワークを持つANA/JALに供給することで、2030年に航空燃料全体の10%をSAFに置き換えるという国交省の目標実現に大きく寄与するとしている。
伊藤忠商事は2021年8月にRaven社へ出資し、商業生産や販売で協業している。
現在、世界のSAF供給量はジェット燃料全体の約0.03%にとどまっており、今後のSAF製造拡大に伴う原料の多様化は不可欠。廃棄物を原料とするRaven社は量、コストの観点でSAF供給の安定に貢献することが期待される。