日揮HDはこのほど、コスモ石油とレボインターナショナルと共同出資しているSAF（持続可能な航空燃料）製造の合同会社であるSAFFAIRE SKY ENERGY（SSE）が、SAFの国際的な認証制度であるISCC CORSIA認証および、ISCC EU認証をそれぞれ取得したと発表した。

　日揮HDによると、「SAF製造業者としてのISCC CORSIA認証とISCC EU認証の取得はともに日本初であり、原料から供給まで国内で完結する純国産SAFの提供体制が国際的な基準で認められたこととなる」としている。

　ISCC CORSIA認証は、ISCC（国際持続可能性カーボン認証組織）が事業者・拠点・製品の国際民間航空のためのカーボン・オフセットおよび削減スキーム（CORSIA）への準拠を確認するもので、国際民間航空機関（ICAO）から承認を受けている。同認証は、第三者機関がSAF製造工場の実地検査等を含めた厳正な審査を通じて国際的基準への合致を確認するもので、SSEが供給するSAFのCO2等の排出削減量、バイオ原材料の適切な利用が確認されたことになる。

　また、ISCC EU認証は、SAFおよびバイオナフサ製造において、事業者・拠点・製品のEUの再生可能エネルギー指令への準拠を承認するもの。

　日揮HDは、「認証取得は、国産資源である廃食用油を用いてSAFおよびバイオナフサを製造し、脱炭素社会を実現するというサプライチェーンの環境価値を客観的に証明することにつながる」とし、今後も持続可能な製品の社会実装に貢献していくとしている。