韓国船社の高麗海運(KMTC、日本総代理店=高麗海運ジャパン)は、3月末をもって室蘭港(北海道)での定期寄港を休止する。これに伴い、高麗海運ジャパンは3月14日、室蘭市役所を訪問し、面談を行った。
室蘭市を代表し、佐藤肇港湾部長(写真右)が青山剛市長に代わり、「長年にわたり室蘭港に寄港いただいたことに心より感謝申し上げる」と謝意を述べた。これに対し、高麗海運ジャパンの金智泰代表取締役(同中央)は「25年間、弊社1社で室蘭港のコンテナ貨物を取り扱ってきた。特に愛着のある港であり、今回サービスを休止せざるを得なくなったことは非常に残念だ」と述べた。
高麗海運ジャパンは2000年3月から室蘭港の定期寄港を開始。それ以来、同港唯一のコンテナ貨物サービスを提供してきた。今回の休止について、「室蘭市からガントリークレーンの使用料減免が難しいとの方針が示されたことが大きな要因となった。これにより、事実上、室蘭港でのサービス継続が困難となり、休止の判断を余儀なくされた」としている。ただ、同社は室蘭港から撤退という選択をしたのではなく、双方の合意による休止としている。
面談の最後には、高麗海運ジャパンから25年間の感謝の意を込めた記念の盾が室蘭市に贈呈された(写真)。
