日本海事センター・企画研究部はこのほど、「アジア(日本含む)〜米国間のコンテナ荷動き」の2025年2月往航と24年12月復航の速報値を発表した。
2月往航は前年同月比11.1%増の175.8万TEUで17ヵ月連続のプラスとなった。2月までの累計では前年同期比13.4%増の376万TEUとなっている。
2月の主要なアジア積みは、トップの中国が12.8%増、2位のベトナムが30.9%増、3位のインドが25.7%増と、トップ3が大幅に伸びたほか、4位の韓国(11.7%増)、5位のタイ(3.6%増)もプラスであった。対して、6位の台湾(7.6%減)と7位の日本(15.7%減)などがマイナスとなっている。
日本海事センターは、「米トランプ政権の関税対応による不安感から米国側の在庫積み増しが続き、米国向け荷動きが高水準となっている」との見解を示した。
一方、24年12月の復航は4.6%減の50.1万TEUで6ヵ月連続のマイナス。この結果24年の年計は前年比3.7%減の575.9万TEUとなった。24年の年計の揚げ地別では、トップの中国が14.7%減、2位の韓国が2.3%増、3位のインドが8.6%減で、日本は揚げ地別で4位の前年比2.9%増の56.9万TEUであった。
