全国港湾労働組合連合会/全日本港湾運輸労働組合同盟と使用者側団体の日本港運協会(日港協)は3月25日、2025年春闘の第3回中央団交を開催した。
組合側は、日港協の回答は前進した内容がないとしたうえで「極めて不十分であり、あらためて大幅賃上げに資する価格転嫁の取り組み、基金の拡充による労働環境整備、時短と週休2日の完全実施などを要求する」とした。
また、賃上げについては、日港協が適正な価格転嫁について荷主向け文書作成を検討中と回答したが、組合側は、各単組の賃上げ水準(組合側は10%以上、3万円以上の引き上げを要求)については、「少なくとも7%は死守する」ことを表明した。
そのうえで、さらなる前進ある回答を求めて、全港・全職種を対象に、3月30日始業時から31日始業時までの24時間のストライキを決行すると通告した。ストが決行されれば2019年4月以来、約6年ぶりとなる。次回の中央団交の開催は未定。