阪急阪神エクスプレスは5月28日、豪州のフォワーダーInternational Cargo Express(ICE、本社:Sydney)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。
ICEは、1988年の設立以来、豪州国内に4拠点を展開し、国際輸送サービスを提供してきた。とくに通関サービスで高い評価を受けており、豪州国内すべての拠点で通関業務を行っている。また、プロジェクトカーゴの取り扱い実績も多く、国際物流業界において豊富な知見を持つ。
阪急阪神は、これまでICEを同社の豪州代理店として同国発着の貨物を取り扱ってきたが、今回の出資によりオセアニア地域に自社拠点を構えることになる。
また、ICEがすでに導入済みの物流管理システムCargo Wiseについて、阪急阪神は2025年中にグループ全体で導入完了予定としており、ICEとのシステム連携を段階的に進めることで、全世界で統合されたデータベースで結ぶ物流サービスの提供を目指す。
阪急阪神エクスプレスは、2018年に南アフリカのIntraspeedを株式取得によって子会社としており、ICEが同社グループとして2社目の子会社化となる。