中国交通運輸部は10月10日、中国に寄港する米国関連の船舶に対し、10月14日付けで特別港湾使用料を徴収すると発表した。米国通商代表部(USTR)による、中国で建造された船舶や中国籍の船舶が米国の港湾に入港する際の入港料徴収の対抗措置となる。
中国の特別港湾使用料は、米国籍船、米国建造船、米国企業・団体、米国人が保有・運航する船舶、米国企業・団体、米国人などが25%以上の議決権ないし役員メンバーを持つ企業が保有・運航する船舶が対象となる。
上記の船舶に対して、10月14日から1純トン当たり400人民元を課徴し、26年4月17日からは640元、27年4月17日からは880元、28年4月17日からは1120元と段階的に引き上げる。
同一の航海で複数の中国港湾に寄港する場合、港湾使用料は最初の寄港地でのみ徴収される。また、同一船舶に対する特別港湾費課徴は年間最大5回までとなる。