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Swireが南太平洋航路の3隻をバイオ燃料ブレンドの運航に切り替え

 Swire Shippingはこのほど、南太平洋を航行する同社の3隻の船舶について、4月下旬からバイオ燃料ブレンドによる運航に切り替えたと発表した。

 バイオ燃料プログラムの対象船舶は、東南アジアからパプアニューギニア、ソロモン諸島、ニューカレドニア、フィジーへ直航する太平洋ウイークリーエクスプレス(PWX)サービスに投入されているApia ChiefとTonga Chiefの2隻と、Singapore、Dili、Darwin、Surabaya間を10日ごとに直航配船する東ティモール(ETS)サービスのKokopo Chiefの3隻。

 船舶用のバイオ燃料は、従来燃料にバイオ燃料を混合して使用されており、バイオ燃料の混合率に応じて「B〇〇」と表記される(混合率が20%であればB20となる)。今回の3隻は、2025年第2四半期にSingaporeでB24燃料を補給し、その後、よりバイオ燃料の混合率の高いB30に移行していくとしている。

 Swireのバイオ燃料プログラムは、グループ会社で廃棄物由来のバイオ燃料生産を行うArgent Energyと協力して進めてきたもので、昨年8月に第2世代バイオ燃料のB24の運用試験を成功させている。今回のバイオ燃料プログラムによって、年間、自動車2700台分の温室効果ガス削減効果が見込まれるとしている。

 さらにSwireは、バイオ燃料プログラムの開始に伴い、顧客のScope3排出量の削減に向けて第3者によって検証された排出量削減証明書を顧客に発行する「Voyage to Zero」を開始するとし、顧客のサプライチェーンの脱炭素化を支援していく。

 同社は、「長期的な持続可能性目標を支援し、温室効果ガスの排出量削減を目指す顧客に対して、より多くの選択肢を提供する」としている。

Last Updated : 2025/05/09
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