ANAホールディングス(ANA HD)は4月30日、2021年3月期(20年4月1日〜21年3月31日)連結決算を発表した。
売上高は7286億円(前期比63.1%減)、営業損失が4647億円、経常損失は4513億円、親会社株主に帰属する当期純損失は4046億円となった。
新型コロナの影響で売上高が大幅に減少しており、運航規模の抑制による変動費の削減に加え、人件費等の固定費を削減することで5900億円のコスト削減策を実行したが、大幅な赤字となった。
なお、収支改善を進めるために、事業構造改革費用として863億円を特別損失に計上している。
国際線貨物は、輸送重量が24.4%減の65.5万トン、有償貨物トンキロは23.0%減の32億5100万トンキロだったが、需給逼迫による運賃の高騰で貨物収入は56.3%増の1605億円で過去最高となった。
新型コロナの影響により世界的に旅客便の運休・減便が発生し、貨物搭載スペースの供給量が低位に推移したが、第1四半期にマスク等の緊急物資の輸送需要が増加し、8月以降は自動車関連部品や半導体・電子機器等の需要の回復に加え、特に第4四半期(本21年1月〜3月)には海上輸送が混雑した結果、航空輸送の需給の逼迫は継続した。
なお、2022年3月期の連結業績見通しは、売上高1兆3800億円(前期比6513億円増)、営業利益280億円(同4927億円増)、経常利益は50億円(同4563億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は35億円(同4081億円増)の黒字回復を見込んでいる。