BoeingとAlaska Airlines(ASA)は6月3日、航空の安全性と環境性能の向上を目的に、様々なテクノロジーを航空機に実装して飛行試験を行う“エコデモンストレータ―・プログラム”を開始すると発表した。
ことし夏から5ヵ月間にわたり、約20種類のテクノロジーを実験対象としてB737-9による飛行試験を行うもの。主な取り組み内容は、(1)オゾン層への影響を大幅に削減する新しい消火剤の実験/(2)アメリカ海洋大気庁と協力した大気中の温室効果ガス観測/(3)エンジン騒音の低減を図るエンジンナセル(エンジンを覆うカバー)内の音響効果調査/(4)B777Xの主翼製造に使用された、燃費効率の向上とCO2排出の削減に貢献する炭素繊維複合材の、客室内側壁への応用ーなど。
なお飛行試験の終了後、使用されたB737-9型機は旅客機仕様となってASAに引き渡されるとしている。
Boeingは2012年にエコデモンストレータ―・プログラムを立ち上げ、現在までにおよそ200種類のテクノロジーを実験してきた。飛行試験には混合燃料(ジェット燃料に持続可能な航空燃料が混合されたもの)を使用、2018年の飛行試験ではB777Fが100%持続可能な航空燃料で世界初となるフライトを成功させている。