航空貨物運送協会(JAFA)の統計による2021年5月の航空貨物の混載輸送実績は、日本発の輸出が重量ベースで8万8292トンとなり、前年同月比で85.9%増だった。
輸出は6ヵ月連続のプラスだが、3月と4月に11万トン以上を記録した荷動きからは若干勢いが衰えている。
地域別ではTC-1(米州)向けが2.7倍(170.9%増)の1万8270トン、TC-2(欧州・中東・アフリカ)向けが1.9倍(97.5%増)の1万3593トン、TC-3(アジア・太平洋)向けが66.6%増の5万6430トンだった。
3地域とも荷動き好調が続いているが、新型コロナで荷動きが減少した昨春の5月との比較であることを考慮する必要がある。
また、前年同月比2.7倍を記録したTC-1(米州)向けは、本来の航空が増えたことに加えて、米国西岸港の混雑で多くの海上貨物が航空輸送にシフトしている影響が大きい。
一方、5月の日本への輸入通関件数は17万130件(同14.5%増)で、ことし1月以来、5ヵ月連続のプラスとなっている。