スイスを拠点とする温度管理コンテナ・プロバイダーのSKYCELL社は、2021年6月1日付けで日本事務所を開設した。直轄の日本事務所を構えるのはこれが初めて。大平幸弘（おおだいらゆきひろ、写真）氏が日本地区営業開発ダイレクターに就任した。

　同社は、スイスの技術を結集して自社で特許を取得した-60℃〜-80℃／-15℃〜-25℃／+2℃〜+8℃／+15℃〜+25℃という4つの温度帯がカバーできる温度管理コンテナのプロバイダーで、組み立ても自社で行っている。

　大平ダイレクターによれば、同コンテナは、内蔵されたPhase Control Material（PCM）によってコンテナ外部からの熱を遮断して内部の温度を一定に保つパッシブ型。保管温度帯によっては自動的に冷却パワーのRe-chargeが可能なため、SKYCELL社は自社の温度管理コンテナを“ハイブリッド型”と称している。

　日本では、マスターリース契約がある航空会社、もしくはフォワーダー経由でリースが行われている。現在は、関西空港から遠くない和歌山県にサービスセンターを構えており、同拠点からSKYCELLコンテナを供給している。近い将来には、関東地区にも拠点を設置するよう動き始めている。

■SKYCELL AG
　TEL：090-2321-6154
　Mail：yukihiro.ohdaira@skycell.ch