全日本空輸（ANA）は既報の通り、成田〜杭州貨物便の運航をこのほど開始したが、この杭州発第1便となるB767Fが6月21日、成田空港に到着した（写真）。同社が杭州に貨物専用機を投入するのはこれが初。

　当該便のNH8530便は、杭州を6月21日3:42に出発し、成田へ7:42に到着。eコマース（EC）商品や電子機器、自動車部品、金物など合計48トンを積載した。

　当日、インタビューに応えたANA Cargo成田ウェアハウスオペレーションセンターの浦野敏央・副センター長は、「杭州は、中国のEC大手Alibabaグループが本社を構えていることで知られ、日本への越境EC需要が高く、また北米・欧州向け電子機器類などの貨物ニーズも高い。中国の貨物取り扱い空港として5位にランクする」とした上で、「当社の成田〜杭州線の中国発便は、日本向けが約6割、残りは成田で積み替えて北米・欧州へ向かう貨物となっている。中国向け貨物としては、化粧品や電子部品などの取り込みを図る」と説明した。

　ANAでは、6月27日（成田発NH8529便）／6月28日（杭州発NH8530便）にも成田〜杭州貨物便を運航する。