LufthansaグループのAustrian Airlines(AUA)は6月23日、昨20年3月から実施してきた旅客機の貨物専用便“Preighter”の運航を終了すると発表した。
同社はアジアから欧州向けの新型コロナ関連の救援医療物資を、合計159便の“Preighter”により計4500トン輸送した。品目は2億個以上の保護マスク、3000万個のテストキット、1500万個以上の医療用手袋などで、オーストリアだけでなくドイツやイタリアにも輸送してきた。
主体となった機材は旅客デッキの座席を取り外す換装を施したB777×2機で、そのほかB767も貨物専用機として運航した。特にB777換装機は貨物キャパが約160m3から220m3へ最大35%以上増加し、貨物輸送に大きく貢献したという。
AUAでは7月から航空機を通常の旅客便としての運航に復し、B777×2機も再び座席を取り付けて、もとの旅客機に戻して運航する。